会社を評価するのは誰?

CSが高ければ、その会社は高評価、と言えるでしょうか。

VOCがポジティブならそのブランドは価値があると言えるでしょうか。

または発行株の総額が高ければ、配当が良ければ、雇用を支えているなら、色々な見方があります。

ですが、よくよく考えてみればデイトレーダーがお客さまでも商品を実際に買ってくれたお客さまも、いずれも社員ではなく、社会全般の生活者に他なりません。



ある市場を寡占しているブランドならば、そのブランドがなくなった場合代替品がなくなるのですからダイレクトに評価できるでしょう。

しかしその様なブランドや市場はあまりないものです。


つまりは買ってくれたお客さまは、他のブランドと比較して、何らか価値を感じて買ってくれた、と言えます。


ですがここで勘違いが往々として発生します。


私たちが信じて作り上げた商品やブランドは共感された、だからこれからも信じた道を貫けば将来も明るい、です。


しかしお客さま側からの視点や評価が必ずしも会社が感じている評価と合致してるわけではありません。自分たちが精魂込めて作ったのだから成功は当然、とは言い切れないはずです。


仮にその成功が、価格も含め、数字で比較でき、それが勝因ならいずれ他社新製品に駆逐されます。

また顧客評価が高いのは、買ってくれたお客さまにはミートしたからであって、高いのは当然とも言えるでしょう。実は少数派の評価かも知れません。


見るべきお客さまは、買ってくれなかったお客さまであって、何故そのお客さまは選んでくれなかったのか、その真相が分かった時に手を変えるかどうか、そこで初めて会社やブランドのポジションが分かり、冷静な生活者視点からフェアな意見が見えてきます。


仕事にどれだけ信念を込めても、社内の美談でしかなければ、市場では価値がない、そして何故売れないのか分からない、のスパイラルが始まりますよね。


あくまでブランドや会社の価値や評価を決めるのは自分達ではなく、生活者であることを前提に考えるべき、と言えると思います。


why innovative thinking ?

日本経済は今、大きな課題に立たされている、と耳にすることは多いかと思います。 その中、最近「知的生産性」というキーワードが注目されていますが、一体どういうものなのでしょう? 実はあまり明確な定義はないようです。 ここではそもそも知的生産性とは何ものか、という視点から、実際に企業が注力すべきことを考えてみます。 「オフィス革新」「デザイン思考」など様々な話題を紐解きましょう。

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